プレスラボ

2018
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木村 衣里

木村 衣里

2018年、わたしに訪れる最初のイベントは、どうやら「引っ越し」になりそうだ。

上京して最初に住んだ街は高円寺だった。理由は単純で、それ以外の街を知らなかったから。編集者になるために上京した私は、当時勤めていた会社の近くに家を借りた。築25年、6畳一間の古びたアパートだけど、駅徒歩5分、会社までは3分で行けてしまう職住近接物件だった。

高円寺はいい。堅苦しさがなく、どんな者でも受け入れてくれる。これからなにかを成し遂げようと息巻く人たちが多く住む街に思えた。これは中央線沿線にいえる特徴でもあるが、いい意味で「東京っぽさ」がないのだ。特に高円寺は隣接する中野とも阿佐ヶ谷ともちがう独特の空気があって、上京したてのわたしにはそれがとても心地よかった。

ここで冒頭の話に戻るのだが、このたびの引っ越し先は下北沢である。
プレスラボのオフィスがあるのも下北沢。またまた職住近接を選んだけれども、あのころとはワケがちがう。東京での生活も3年半を過ぎれば、それなりに都内の街に関する知識もつくし、いろいろな街で暮らす人たちの話を聞く機会もあった。
じゃあ、なぜ下北沢なのか?
会社が近いから?都心へのアクセスがいいから?
もちろんそれらの理由もあるけれど、一番は下北沢の「東京っぽさとそうじゃないバランスが絶妙」なところに惹かれたのだと思う。

サブカルチャーの街として知られる下北沢には劇場やライブハウスが多く、いたるところに古着屋やカレー屋がある。個性豊かなお店が立ち並ぶ雑多な街並みは、きっとプレスラボがこの街にオフィスを構えた10年前から、あまり大きく変わっていないんじゃないだろうか。けれどもその一方で、再開発の真っ最中でもある下北沢駅やその周辺はどんどん整備され、日に日にキレイになっていく。特にプレスラボのオフィスがある北口なんて、ここ1年の変化だけを見ても「本当に同じ街なのだろうか?」と思うほどである。

古くからあるものと新しいものが混ざり合い、移り変わっていく様子は、とても東京っぽいと感じる。とある先輩の言った「現状維持は衰退と一緒」という言葉を胸に、この街と同様にわたしもどんどん変化し、進化していけたらと思う。

最後になりましたが、2018年もどうぞよろしくお願いします。

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撮影協力:なかむらしんたろう
今年もよろしくおねがいします